東三河平野部の民俗と歴史

　日馬富士が引退した。
　その引退会見で、日馬富士は、貴ノ岩のことを弟弟子と呼んでいた。
　ネットで調べても分かることだが、弟弟子とは、「同じ師匠のもとに、あとから入門した弟子」をいう。
　日馬富士の師匠は伊勢ヶ濱、貴ノ岩の師匠は貴乃花。
　貴ノ岩は日馬富士の弟弟子であるはずもない。

　たとえは悪いが、先に渡世の道に入った者が、後から渡世の道に入った全く別の組の組員に渡世の仁義がなっていないと、その組員の組長などを飛び越して指導？したらどうなるだろう？
　また指導？された組員は、その指導を感謝するだろうか？

　日馬富士と貴ノ岩は、部屋も違えば、一門も異なる。
　上記の悪いたとえの場合なら、抗争になるだろうし、そんな指導？をした者は、破門、絶縁、あるいは除名になるだろう。
　日馬富士の例でいえば、親方の伊勢ヶ濱が、日馬富士に引退勧告をするのが筋だ。

　その悪い例でいうならば、白鵬など序列は高いだろうが、所詮いっかいの組員に過ぎない。それが、嘉風に負けた一番や、優勝インタビューでの発言。相撲道が云々など、到底、口に出来るような者ではない。白鵬にも、宮城野親方が引退勧告をするのが筋だろう。
　加えて置けば、元朝青龍も、「新モンゴル日馬富士中高学校！！来年９月に予定建設！！彼はこんな人間です！！」と、的外れな発言をしている。日馬富士は、モンゴルに貢献しているだけで、相撲協会に貢献しているわけでも、日本に貢献しているわけでもない。

　朝青龍を含むこの三人。相撲道云々と口にするも、相撲道以前に常識が分かっていない。
　この三人だけでなく、伊勢ヶ濱に宮城野。この二人も分かっていない。この二人はモンゴル人ではない。
　つまり、日馬富士の一連の問題は、モンゴル云々の問題ではないのだ。

　国会中継の安倍に対する与党の質問、野党の質問に対する安倍の答弁。これも、モンゴル人三人の言動と変わるものではない。
　この国全体がおかしくなっているのだ。

　テレビ番組についても言及しておけば、相撲を語るに稽古ではなく練習、取り組みではなく試合などといっている番組が多過ぎる。
　番組制作者も、相撲についてはトウシロウということになる。