2018年10月07日

画期的ながん治療薬?2

 小野薬品のオプジーボについては画期的な治療薬でもなんでもない旨を書いてきた。
 マスコミなどは、あたかも、抗がん剤にとって代わるような報道ぶりだが、残念ながら、オプジーボは抗がん剤を投与した後でなければ効果はない。
 そしてその効果も、投与した患者の2割程度にしか現れない。
 これのどこが、画期的か?報道機関のおめでたさにはあきれる限りだ。
 抗がん剤の難点は、副作用が大きい点だ。副作用が大きいということは、抗がん剤は毒に他ならないことを意味する。
 アルコールやたばこは、普通に購入できる。普通に購入できない抗がん剤はその毒性ゆえだ。
 毒だから、匙加減が必要である。だが、その匙加減、さらには抗がん剤は再発ではなく転移に用いる薬剤だということがわかっていない医者が多すぎる。その割合は9割ほどと推測される。
 この9割は、いままで使ってきた言葉でいえば、「ぼ~と生きているんじゃね~よ」と5歳児のチコちゃんに叱られるがん治療に携わっている医者の割合だ。
 抗がん剤治療にとって代わる治療は、オプジーボではなく、小林久隆医師の近赤外光線免疫療法だ。
 また児玉龍彦教授の研究は、抗がん剤の毒性を大幅に削減するものだ。
 繰り返しになるが、オブジーボではなく、画期的な治療は小林久隆医師や児玉龍彦教授が開発したものだ。
 本庶何某は、応用化学ではなく基礎化学に補助金を多く出すべきだと、自身の立場のみから発言している。
 そもそも、補助金に頼らなければ、できないような研究は研究者の自己満足にすぎない。やるなら趣味でうやってくれ。
 本庶何某の思考には、がん患者の立場などまったく考慮しているようには見えない。
 オプジーボは本庶何某が発見したPD-L1を基に開発されたものである。
 同じPD-L1を基にアメリカのメルク社が開発したキイトルーダは、抗がん剤使用後でなくても、効果があり、適用されるがんもオプジーボの比ではない。すでに国内での臨床も始まっている。
 応用化学の結果である。そしてがん患者にとっては、PD-L1の発見、さらにはオプジーボの開発より、はるかにキイトルーダの開発は朗報である。
 何に使えるのかもわからない基礎化学に税金を原資とする補助金を投入するなら、納税者の立場を考えれば、応用化学にこそ、税金を原資とする補助金を投入すべきだ。
 本庶何某は、京都大学勤務といういわば税金で食っていた公務員であり、納税者の立場が理解できないようなおめでたい御仁なのだ。
 基礎化学の研究で直接恩恵を受けるのは大企業である。利益を受けるところがそれ相応の負担するのが原則だ。本庶何某も税金を原資にする補助金をねだるより、直接恩恵を受ける大企業に行って頭を下げ、研究費を捻出することを考えるべきであろうし、それを若い研究者にも教えるべきである。 
 そしてマスコミもPD-L1を基にしたがん治療薬を画期的な治療薬として報道するなら、小野薬品のオプジーボではなく、キイトルーダを挙げるべきだ。加えて応用化学に力を入れていれば、アメリカに先を越されることもなかったことも。
 本庶何某に一言いわせてもらえば、ネーチャーやサイエンス誌に論文が載ることがゴールではないと学生を前にいったそうだが、何に使えるかもわからないPD-L1を発見したことはゴールではない。まして税金を原資とする補助金を受けているのだから。PD-L1を何に活用でき、そしてPD-L1の発見に基づく治療薬が皆に恩恵を受けることが出来る価格まで下げることがゴールであると。本庶何某もこんなことがわからないようでは、「ぼ~と生きてるんじゃね~よ」と、5歳児のチコちゃんに叱られる。
 



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Posted by 柴田晴廣 at 21:29│Comments(0)雑談
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