2020年03月11日

優越的地位の濫用

 成熟した資本主義社会の弊害と、その成熟した資本主義社会での共産主義・社会主義の機能という点、だいぶ整理出来ました。
 特定の者の独占、優越的地位の濫用、独占による支配・搾取といったものが、寄生地主と小作、産業資本家と賃金労働者のみならず、元請と下請、フランチャイジーとフランチャイザーに共通する問題ということになるかと思います。
 私は学問、芸術、宗教には、経世済民ないし衆生救済(衆生済度)という視点が核心になければならないと考えています。
 上記の特定の者の独占、優越的地位の濫用、独占による支配・搾取といった問題を経世済民ないし衆生救済(衆生済度)という視点からのアプローチでどう解決していくか、一応の見解を『牛窪考(増補改訂版)』に落とし込んでみました。
 十ページ余り紙面が増えました。
 2月の投稿で、書いたと思いますが、『牛窪考』は、郷土史を語ったものではありません。
 繰り返しになりますが、私は学問、芸術、宗教には、経世済民ないし衆生救済(衆生済度)という視点が核心になければならないと考えています。当然歴史を語り、検証するにも、この視点が核心になければなりません。
 これも2月の投稿で絵描いたと思いますが、以上の観点から、その分析、検証等に、自己幻想、対幻想、共同幻想という吉本隆明が国家論を語った『共同幻想論』で使った用語を駆使し、本地垂迹説等から、幻想に隠された史実を炙り出し、国史に照射するという手法を採っているのです。
 そしてその論考集が『牛窪考(増補改訂版)』なわけです。
 十ページ余り紙面が増えただけですが、今回の整理により、経世済民ないし衆生救済(衆生済度)という視点は、より核心に迫ったと自負しています。
 私は文系理系といった分類は無意味だとの考えですが、今回、使用者、従業者という分類も時代に即していないことを痛感しました。



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Posted by 柴田晴廣 at 22:48│Comments(0)雑談
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