2020年09月21日
鼻緒の挿げ替え

今年は履くことがなかったが、右近下駄の鼻緒を挿げ替えた。
三十年ほど前に買ったもので、表面に自分で柿渋を塗って防水性を高めた。
鼻緒は柿渋を塗り日に当てた台に合わせて茶色のものを選んだ。
買った時とはだいぶイメージが変わった。

ついでに雪駄の裏金を打ち換えてもらった。打ち換えは無料だった。
雪駄は尾張の津島で買ったものだ。これも買ってから三十年ほど経つ。
雪駄も作る人がいなくなり、値段は高騰している。
昨今、若者が浴衣や観光地で着物を着ている姿をよく見かける。
どうにも気になるのが、履物のサイズだ。
サンダルじゃないんだから、踵が出るぐらいの小さめのものを鼻緒をつっかけて履くのが、粋であり、女性は歩き方に色気が出る。
踵が出ないサンダルのようなぴったりのサイズでは、ドタドタ歩く風で、どうにも見苦しい。
浴衣はともかく、観光地で金をとって着付けをしているのに、履物のサイズが大きすぎて見苦しいのはいただけない。
どういう感覚で商売をしているのだろう。
もしかして、和装の履物の知識もなく、商売をやっているのだろうか。
Posted by 柴田晴廣 at 10:34│Comments(0)
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