2020年09月25日
羽裏

先に、鼻緒の挿げ替えについて書いたように、わたしは年に一度ぐらいは着物を着るし、浴衣も着る。
添付の写真は、私の着物の羽織の裏地である。
いわゆる金太郎の鯉掴みといわれる絵柄だ。長襦袢もともの絵柄で拵えた。羽織の紐はもちろん、今様の引っ掛けるものではなく、自分で結ぶものだ。丈も今様の二尺四寸ではなく、昔からの二尺七寸。
今は廃業してしまったが、私の師匠(弓術日置流雪荷派の師匠)が営んでいた佐脇屋呉服店で誂えた。
表(大島紬)より、羽裏と長襦袢を合わせた値の方が、二倍近く掛かった。
手書きの友禅の誂えだから、当然だろう。
履物もそうだが、見えないところに金を掛けるのが、特に男性の和装の粋だ。
私も一応、雪荷派の弓を引くことから、着物は自分で着れる。
プロフィールの写真の裃も自分で着たものだ。
Posted by 柴田晴廣 at 18:58│Comments(0)
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