2017年09月08日

Co-Respondent

 写真はフルブローグのコレスポンデントです。
 バルモラルのものはフルブローグ、ブラッチャーのものは、ダービー・フルブローグと区別されます。
 この靴はバルモラルですから、フルブローグです。
 バルモラルは、1850年ごろのイギリスで発祥、ブラッチャーは、1800年代の初頭のプロシアで考案されたといいます。
 それ以前は、モンクシューズのようなバックル留めやスリッポンタイプでした。
 スコットランドのギリーシューズが、羽根が出来る以前のレースアップタイプの靴になります。
 ギリーシューズの爪先部分もW型の切り替えがあり、ブローギングが施されています。これは元々、水捌けをよくするためのものです。
 フルブローグ自体が、このスコットランドのギリーシューズに起源を持つものです。

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 この写真のフルブローグのコレスポンデントも、先のセミブローグと同様に、30年以上前に買ったものです。
 先のセミブローグと異なり、国産です。
 底は、マッケイで付けてあります。
 ピンチバックの上着とかが一番似合うんでしょうね。
 もう少し年になったら欲しいものです。
 欲しいといえば、クラッシックなローデンクロスのコートとかも、もうそろそろ似合う年になったかなぁとも。
 夏物でいえば、グルカショーツやグルカサンダルも、そこそこ年になった方が似合うように思います。
 そういえば、昔は既製品でも力釦を付けてあるものがあったけど、最近は既製品ではまずないようですね。
 力釦が付いている方が、長持ちするんですけどね。

 スリッポンについて加えて置けば、欧米人と東洋人では骨格が異なります。
 欧米人は踵が出ていますから、欧米人の足型のラストで作った靴は、欧米人でない私たちが履くと、脱げ易いか、踵の上の足首の部分が擦れるか、どちらかになります。やはり30年ぐらい前になりますが、オールデンのコードバンのローファーを買って、痛い思いをしたことを思い出します。
 逆に、踵が出っ張っていない東洋人の足型に合ったスリッポンを作るというのは、技術的には難しいのです。デザインは好みがあるものの、私たちが履くということのみなら、国内メーカーに軍配が上がります。

※ 今回のフルグローブも、前回のセミグローブの写真も、革の保湿等を考え、クリーム・ワックス等はすべてサドルソープで落としてあるため、艶はない状態です。



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Posted by 柴田晴廣 at 21:35│Comments(0)雑談
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