2022年08月27日

『穂国幻史考(増補新版続編)』

 『穂国幻史考(増補新版)』が遺作になるかと思ったが、往生際悪く生き延びれたようだ。
 そんなことから、『穂国幻史考(増補新版続編)』をまとめてみた。
 『穂国幻史考(増補新版)』で、展開した独自の説及びその独自の説の前提となる言説を抜き出し、まとめた論考集だ。
 現時点で、298P、166,118字。
 推敲中だが、一応、下記に目次を記す。

はしがき 8
風土記撰上と佳字二字令 17
 佳字二字令により消された地名 18
『風土記』に收録された地名由來譚 20
日本書紀の暦日とその著述年代 23
 日本書紀の編纂は、いつ開始されたか 24
 日本書紀に用いられる暦法 30
 倭臭の違いから分類した日本書紀の各卷 34
皇大神宮の創建と持統三河行幸 41
 アマテラスの變容 42
 祀られる神アマテラスと倭姫巡幸 49
 持統三河行幸を萬葉集から考察する 50
天皇の棄姓とその弊害 61
『隋書』が記す倭王の姓 62
 易姓革命を回避するための棄姓とその弊害 65
御靈信仰と靖國 69
 靖國の起源は招魂祭 70
 靖國は怨靈を鎭魂する宗教施設 72
日本人という曖昧な概念 81
 血統主義と出生地主義 82
 明治六年の時點で、明治政府の權力が及ぶ範圍にいたか否か 84
 国籍法との乖離 85
西寶の七福神踊 89
 なぜ辯才天の代わりに白狐か 90
 毘沙門天あるいは壽老人を缺く理由 94
山本勘助と牧野氏 97
『武功雜記』の記述が勘助の實在を證明 98
『牛窪密談記』における山本勘助の記述 102
 菅姓山本家系圖 104
 牧野氏の出自 111
大成經の僞作者・山鹿素行 119
 大成經彈壓事件と潮音道海 120
 高野本と山鹿素行 123
 大成經の系譜 135
菟足神社の風祭と諏訪の御頭祭 139
 風祭の供犧 140
 神幸に隨伴する獅子頭 147
祇園感神院とその祭神の本地 165
 東光寺と白山妙理權現 166
 祇園感神院と犬神人 167
 補陀落と東照大權現 174
專願寺の大施餓鬼 179
 專願寺の前身は專求庵 180
 施餓鬼とは 184
 葬頭姫を祭神とする三ツ相の水神社 185
 夏越祓と專願寺の大施餓鬼 193
伊豫橘氏と河童傳承 209
 橘公業と伊豫橘氏 210
 伊豫橘氏と龍神傳説 212
 海倉淵の椀貸傳説 224
人口に膾炙した露天商の認識を糺す 231
 博徒との違い 232
 商いという面からみた露天商 253
 無宿人の系譜 262
耶蘇教の傳來と女性の地位の變化 269
 夫婦別姓と母系制 270
 女丈夫の系譜 273
あとがき 280
主要参考文献 294



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Posted by 柴田晴廣 at 06:36│Comments(0)穂国幻史考
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